=小説=

=小説=
ねじまき鳥クロニクル(村上春樹)
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ずーーーっと
本棚に眠っていた小説、
やっとこさ読みました。

3部作、1000ページ以上に及ぶ こちらの小説

とても壮大な年代記で
壮大過ぎて 何を綴れば良いのやら・・・。

とにかく言えることは、

私から食欲と ほんの少し体重を奪うくらい
読むのにエネルギーがいる小説でした。
(今は、どちらも回復。体重は戻らなくて良かったのに!笑)

戦争をはじめとした
あらゆる「暴力」が書かれているため
読みながら その痛み その理不尽さに
心を痛めてしまいますが、

それでも、私のNo.1図書に決定です。

「ひとりの人間が、他のひとりの人間について十全に理解するということは果たして可能なことなんだろうか」

理解できなていないから
無意識に傷つけたり 傷つけられたり・・(気をつけたい)

そんな無意識的な暴力も含め
いろいろなものにまみれて成り立っている世界だから
様々な問題が起こるのですが、

「僕は逃げられないし、逃げるべきではないのだ。それが僕の得た結論だった。たとえどこに行ったところで、それは必ず僕を追いかけてくるだろう。どこまでも。」

結局は、
自分と向き合って
誰かと向き合って
問題と向き合って

痛みを知り、覚えながら、
進んでいくしかないのかな。

「ねじまき鳥さん、何かがあったら大きな声で私を呼びなさいね。私と、それからアヒルのヒトたちをね」

うん。

光があるから
進んでいけるのかもしれないです。

主人公と一緒に再生していくような
そんな一冊でした。

おしまい。